「強がってんだよ…気づけバカっ。」
あの星空は醜いほどに輝いて.·˖*✩⡱



今日はいつも通り
学校が終わってから家に帰った。

それから、今。
なんとも可愛らしいパン屋さんの前にいる。

でも、パンを買いに来た訳ではなくて、、


『あらっ、いらっしゃいませ〜』

愛想のいい女の人が声を掛けてくれた。



「あっ、あの〜バイトって、、」

『あっ、もしかして!!
バイトの募集見て来てくれたの?』

「は、はい。」


そう。バイトをするため。


私がこの世から消える前に
1つだけやり残してる事。

それをやり遂げるにはお金が必要だった。


だけど、お母さんがいなくなってしまった私に、お金なんてあるはずもなくて、、

ただ、普通に生活するためにも
それなりのお金が必要になった。


今月の電気代も、光熱費も水道代も、、
何もかも全部払うには働くしかない。


そんな時、家の近くのパン屋さんに
バイト募集の貼り紙を見つけた。

ここでバイトをさせて貰えたら

そんな期待が膨れ上がった。







もう私には、何も残っていない。


愛してくれる家族も、友達も、、

生きる価値も、、



何もかも‥




だから、ボロボロになるまで働いて





ただ1つだけ、、やり遂げて消えよう。



どうせ消えるんだから、、
少しくらい痛めつけても同じだから、、
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