その翌週、水曜日から金曜日にかけて、穂積グループ企業の決算報告会が開催された。
決算期に合わせて年二回行われるグループ最大規模の会議で、国内外すべての傘下企業のトップが一堂に東京に集結する。


グループの中核である穂積コーポレーションの本社大会議室を使用する為、この期間は株主総会に準じる厳重警備体制が敷かれ、エントランスフロアにちょっと物々しい緊張感が漂う。


今回は初日の水曜日に国内、二日目の木曜日に海外企業の報告会というスケジュールだった。
最終日の金曜日は、午前中に前年度業績における表彰式、お昼過ぎから親睦パーティーが執り行われることになっている。
世界各国から集まったトップたちが、羽田発の夜便で帰国できるよう、配慮されたスケジュールだ。


会議期間、優月は一日中大会議室に詰めることになる。
お昼休憩時も、社長室には戻ってこない。


会議の司会進行等、運営は経営統括部の部員が担当しているから、その間私は社長室でお留守番だ。
時々総合受付の手が足りない時に応援要員として行ったりするだけで、仕事が特に忙しくなるということはない。


この決算報告会の一連のイベントの中で、唯一私に関係してくるのが、親睦パーティーだ。