熱情求婚~御曹司の庇護欲がとまらない~
しかもお手伝いの間、何度も抱き合うような格好になった。
その度に私の身体に当たった彼女の胸は、弾力があるのに柔らかかった。
『わっ』と焦ってドキッとする度に、嫌なヤキモチが胸を走った。


同じ女の私が見てもドキドキする成熟した身体は、悔しいくらい魅惑的だ。
私が意識的に見ないように努力をしていたことを、マリーさんは完全にお見通し。
浴槽に足を伸ばし、気持ち良さそうにお湯を揺らしながら、彼女は私に意地悪過ぎる爆弾をピンポイントで落とした。


『そんなに気になるなら、見せてあげましょうか? ユヅキが何度も綺麗だって言ってくれた胸よ。ちゃんとケアしてるから、アヤノに見られて恥ずかしいもんでもないわよ?』


遠いとは言え、さすが親族。
優月の口からも聞いたような言葉を、サラッと言ってのけてくれた。


しかも、『優月が綺麗だって言ってくれた』という言葉で、頭が拒否していた想像が一瞬浮かび上がりそうになった。
勢いよく首を横に振って、一瞬の映像を頭から消し去る。
とにかくマリーさんの挑発に負けないように、ひたすら無言を貫いてやり過ごした。


今日のところはこれで解放されたけれど、明日以降も絶対私が頑張らないと。
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