晴れのち曇り ときどき溺愛

歓迎会

 見城さんに頼まれた仕事は集中していると時間はかなり過ぎていて気付いたら定時も過ぎていた。資料室での仕事は時間が分からなくなりそうだった。でも、少し疲れたので出来上がったものだけを持って営業室に戻るとそこには斉藤さんが仕事をしていた。

 パソコンのには分厚い資料があり、それを捲りながら仕事をしていた。


「梨佳ちゃん。今日の分は終わった?終わったら歓迎会の時間までコーヒーでも飲みに行かない?」


 時間を見るとちょうど18時で、歓迎会の時間まで歩いて移動をしたとしても時間はある。男の人と一緒にコーヒーを飲みに行くというのに少し躊躇した。でも、斉藤さんは単純に時間あるから誘ってくれているだけなのに、変な意識をするのも申し訳ない。どうみても好意で誘ってくれているのが分かった。


「はい。いいですよ」


 私がそういうと、斉藤さんはフッと息を吐いてからニッコリと笑いかけてきた。何がそんなに嬉しいのか分からないけど、それでも嬉しそうだった。
< 110 / 361 >

この作品をシェア

pagetop