溺愛ペット契約~御曹司の甘いしつけ~
「そんなに緊張されると、よけいこじ開けたくなるだろ?」


複雑に絡み合う本心は隠して買い物を済ませ、その夜は楽しくカニ鍋をつついた。

その後先にベッドに入ったのは私で、蓮人はまた書斎にこもっていた。

私は彼が来るまで起きていようと思ったのにうっかり先に寝てしまって、翌朝携帯のアラームで目を覚ましたときには、彼はすでに出勤した後だった。


「そういえば、朝早いって言ってたもんね……ちゃんと寝たのかな」


昨夜交わした会話を思い出しながら、うーんと両手を上に伸ばした。

今日は、二人で生活するようになって初めての平日である。

土日は一緒にいた時間がかなり長かったから、朝から姿が見えないとちょっと心細い。

でも、お互いに仕事だもんね。私も早く支度しなくちゃ。

昨日のうちに通勤経路を調べたら、職場のある渋谷まで、前の家から行くより少し遠くなってしまったからゆっくりしていられない。


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