それからの約二週間、私は落ち着かない日々を過ごした。

生活自体は会社とマンションを行き来するだけの平和なものだったけれど、時間が経てば経つほど、蓮人にあんなお願いをしたことを後悔する自分がいた。


『少し、考える時間をくれ。……出張から帰ったら返事をする』


あのとき蓮人はしばらく考え込んだあと、感情の読めない声と表情でそう言った。そして翌日からは約二週間もの長い出張に出かけてしまい、私はあのだだっぴろいマンションに放置されることに。

やっぱり、恋人になってくれなんて言うんじゃなかった……。一人きりでいると、どうしてもそんな後ろ向きな気持ちが募っていく。

さらに出張中の蓮人はまったく連絡をくれず、仕事だから仕方ないよねと思いながらも、寂しく思ってしまう。





そんな鬱々とした私の前に美鈴さんが現れたのは、蓮人の帰ってくる前日。十二月二週目の金曜日のことだった。

彼女はいつも通りに仕事を終えて退社した私を、会社の前で待ち伏せていた。