promise
昨日から泣きっぱなしで赤く腫れたまぶたに口づけをし、
「光来を未亡人にするワケにはいかないね」
クスクスと笑う優羽が今度はオデコに軽く口付ける。
「……じゃあ、新しい約束」
わたしの右手を取った優羽が青白く光る薬指の指輪にキスと、
「帰ってきたら俺と付き合ってください。光来が好きだから」
わたしが欲しかった何年分もの好きを贈ってくれる。
「わかった。待ってるよ」
だから手術は必ず成功する。
奇跡なんて不確かなものじゃない。
優羽を強く強く想う確かな気持ちが、わたしの中にあるから……。