私のご主人様Ⅳ

野次馬の騒ぎ


信洋side

「ふぁあ…寝すぎた」

「ですね」

目が覚めたのは夕方。

一緒に来た森末も、疲れが溜まっていたせいで寝過ごしたらしい。

ったく、若の人使いの荒らさどうにかなんねぇかなぁ…。

眠気が覚めた後に来たのは空腹で、そういや昨日の夜から何にも食ってたなかったことを思い出す。

なんか食うのあるかなと、布団から起き上がろうとしたとき、枕元に置いてあったメモを見つけた。

『台所にうどんがあるので、起きたら食べてください』

「…そっか、ここちゃんがいるんだった」

ここちゃんの優しさがそこから見え隠れしているようなメモに、思わず笑う。

そうだった。ここちゃんに会いたくて仕方なかった若に無理矢理連れてこられたんだった。

森末にメモを見せて台所に向かう。

それにしても1ヶ月ぶりかぁ。俺まだここちゃんとちゃんと話してないし…。
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