それはちょっと
Kiss7*…そう言うことだったんですね
――私は部長に恋をしている。

初めて気づいた自分の気持ちに、私はただ受け止めることしかできなかった。

今の今までそう言ったことがなかったから、どうすればいいのかわからなかった。

部長が私に自分の気持ちを伝えているように、私も部長に自分の気持ちを伝えればいいのだろうか?

そう思いながら迎えた週末明けは、オフィスの空気がいつもと違うことに気づいた。

何かあったのだろうか?

私は首を傾げると、自分のデスクに足を向かわせた。

仕事に取りかかろうとしたところで部長が出勤してきた。

へえ、珍しいな。

いつもは先にきて仕事を始めているのに…と思っていたら、周りの部長を見ている視線がいつもと違うことに気づいた。

えっ、何なの?

部長、まさか何かやらかしたの?
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