恋ぞつもりて、やがて愛に変わるまで。
1章

恋ぞつもりて



どうして君は、あんな言葉を残して去ったのだろう。

燃えるような想いを胸の奥底に抱えていながら、伝えずにいられたのだろう。


贈られた和歌のように、私は君の想いに気づかなかった。

私も君への想いに気づかなかった。


気づいていたら、きっと君を引きとめたのに──。





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