俺がずっと守るから




新鮮、だ。


李樹が家の中でも自然体なのは。



いつもは「やめて」と言った時しかしてくれないのに。


…と言っても、「やめて」と言っても敬語の時は敬語だけど。



光里と輝がいるだけでこうも違うとなれば、もう2人に毎日うちへ来て欲しいと思ってしまうくらいだった。





「───じゃ、私達はそろそろ帰ろうかな」



気付けばあっという間に時間は過ぎていて、外を見ればもう完全に日が落ちていた。



「また来てね」

「もちろん」

「また李樹からかいに来るわ」

「捻り上げてやろうか?輝」

「や、それはマジ勘弁!」



最後の最後まで、楽しい空気。




けど、それが終われば。



「楽しかったね、李樹」

「そうですね」



李樹は、敬語に戻ってしまう。



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