所長による小動物系女子の捕獲計画
距離は慎重に詰めていきましょう

大翔side

種類は判別出来た。だから後はどうやって懐かせるか、だ。

朝からパソコンで検索をかけようとする俺に静かに待ったをかけるのは、いつも通り名切元さん。

「明日の打ち合わせは予定通りでいいですか?変更があれば先方に連絡しておきますが」

なるほど、結局昨日もほとんど進んでいないのは承知って事か。で、ついでに今朝もヤル気になってないのも分かっての確認だ。

有能な彼女は俺のヤル気にムラがあるのを知ってから、打ち合わせなど可能なものは予定を調整してくれるようになった。

今も、俺がもう少し時間が欲しいと言えば、なんとか相手と交渉してくれるつもりなのだろう。

クールな態度のくせに俺の好きなモノをオヤツだとなにげない風に出してくれたり、それとなくフォローしてくれたり。ツンデレってやつなんだろうか。
そういう態度がまた、小動物っぽい。

「いや、大丈夫だ。明日の打ち合わせは概要は確認だし、資料もほとんど出来てる。あとでコピー、よろしく」

「そうでしたか。失礼しました」
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