『クミのブーース』


『クミに箱いっぱいのカエルのプレゼントーー』


『クミが泣いてんの見るとすっげぇ嬉しくなるんだけど、何でだろな?』




ーー何でだろう、なんて私が知りたかった。


私、何か悪いことしたかなって、毎日考えては泣いて、考えては泣いて。



小学一年生の頃、近所に住んでいた二つ年上のオウスケくんという男の子が、毎日私のことをいじめていた。

スカート捲りとか、ほっぺつねられたりとか、最初の頃はまだ我慢出来るレベルだったけど、それは次第に過激になっていって、大っ嫌いなカエルを箱詰めにされてプレゼントされた時は失神寸前だった。

そのくせ、『泣いてるところ見ると嬉しい』なんて言われて、子供ながらに絶望した。

オウスケくんのことこんなに嫌いなのに、この人からは死ぬまで逃れられないんだ……って真剣に思ったのだった。



けど、異変に気付いたお母さんがオウスケくんのお母さんに言ってくれて、私がオウスケくんにいじめられることはなくなった。

翌年にはお父さんの仕事の関係で、私は学区外に引っ越すことになったし、オウスケくんと関わることはなくなった。



でも私……あの時いじめられたことがキッカケで、男の子が凄く苦手になってしまったんだよね。

そしてなんと、社会人になった今でもそれは変わらなくて……


彼氏いたことないし、作りたいとも一切思わないのです。