「ちょ、みぽりんミスりすぎ。キラーにバレちゃうじゃん」

「わ、ごめ!またミスった」

「うっわ。完全にバレた」


休日である土曜の昼間、私と真樹はいつものようにリビングに二人並んでリモコンを握りしめていた。

お互いを攻略すると張り合い、本当に恋人同士になったあの日から既に五日が経とうとしているけれど、私と真樹の関係性に特に変化はなかった。

今日も、昨日も、一昨日も。私達は相変わらずこんな感じでゲームばかりをしている。こんな生活も悪くないし、好きだけれど、恋人っぽさがあるかと聞かれれば……断じて、全くない。


「ねえ、真樹」

「なに? 話しかけてくるなんて、随分と余裕だね」

「違う違う。全然余裕とかじゃなくて……念のため確認なんだけど、私達、本当にちゃんと恋人で合ってるよね?」

あまりにも変わらない日常に、つい、仮面恋人は続いているのかと錯覚してしまう。

念のために確認しておいたけれど、私の言葉が聞こえたのか聞こえなかったのか、彼は何も答えずに指先を動かし続けている。

真樹は、ゲームに集中すると口数が減るタイプだ。二人でプレイするときはよく話す私に付き合ってくれるけれど、返事が返ってこないことも少なくはない。今回もそのパターンだろう。

この作品のキーワード
オフィスラブ  オタク  社内恋愛  疑似恋愛    同棲