鬼社長の魅惑のボイス。

その相手は、三浦さんだった。

『電話で失礼します。
先ほどお会いしました三浦です。
自主退職を希望されてないので解雇の形に
なりました。ですので今日中か明日までに
荷物をまとめて下さい』

『それと退職金は、振り込みましたので
確認をお願いします。それでは、失礼します』

解雇……私が!?

そ、そんな……。

私は、ショックでスマホを床に
落としてしまった。

本当に私は、社長秘書から降ろされた。
もう秘書でもなんでもない。

私は……社長に会えない。
そのまま泣き崩れた。

それから数日後。
私は、無気力になっていた。
社長から電話があったが出る気力にもなれなかった。

どうしょう……これから。

社長に会うにも秘書じゃないし
二度と会わせないとも言われた。
それに……こんな私でもそばに居させてくれるの?

何を自信持って信じたらいいか
分からなくなってしまう。

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