極甘求婚~クールな社長に愛されすぎて~

笑顔


「先日はお忙しい中、社長の予定を確認していただき、ありがとうございました」


翌月。
紬の会社を訪問し、応接室にコーヒーを運んで来てくれた超絶美人秘書、実松亜美さんにお礼を伝える。


「ふふ。先生は抜かりない感じがしてたんですけど、話忘れるようなことがあるんですね」


40歳とは思えないほど綺麗な色白の肌に、ふわふわとした茶色の長い髪、そしてなによりゆったりとした柔らかい話し方と笑みに気が緩み、つい愚痴ってしまう。


「私、クビになるかもしれなかったんです。そんな話聞いたらゴルフどころじゃなくて」
「なるほど。でもその気持ち、分かります。社長は容赦ないですから。私たちも日々、戦々恐々としてます。秘密ですけどね」


そう言うと実松さんはパチリとウインクをした。


「わ!なんですか、それ!めちゃくちゃ可愛いんですけど!」


アイドル並み…いや、それ以上?
いや、とにかく可愛い。
同性なのに胸がドキドキしちゃう。


「先生もやってみます?美人だから可愛いっていうより色っぽくなると思いますよ。ほらほら」
「え、こ、こうですか?」


やったことないから上手くいかない。
片目を瞑るんだよね?
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