私と結婚してください。

彼氏?結婚?




それからは毎日凰成だけを見て、凰成のためだけに生きてきた。


「希依ちゃん、最近変わったよね」


「え、そう?」


「うん。前はただ必死にやってたけど
今はなんか、毎日楽しそうだから」


そんなことを竜司くんに言われるくらいにね。


「だって楽しいもん。」


そして、足もすっかり治って球技大会も無事終わった。
ちなみに優勝は残念ながら竜司くんと先生のコンビ。

バスケは勝てたんだけどね。テニスも勝てたんだけどね。
サッカーがきつかった。野球とか…球技なの?いや、球技かもだけどさ……全く当たらなかった。


ま、結果的には準優勝だったからよかった。
とりあえず伊織くんには勝てたし。


そして散々なテストを終え、私たちは明日から夏休みだ!


「ところで希依ちゃんは家に帰るの?」


「うん!もちろん。今日お昼食べたあと椎依と一緒に家帰るよ。」


「えー、そんな早く帰んのー?
いつ戻ってくんのー?」


私の前の席に座り、竜司くんは駄々っ子みたいにそんなことを言う、けど


「夜には戻ってくるんだよな?希依。」


「え!?まじ!?
そんな早く戻ってくんの!?」


私は家でゆっくりできるほど、暇はないんだ……



< 164 / 419 >

この作品をシェア

pagetop