私と結婚してください。

看護されるっていい気分。




結局ミス連発の私は毎日のようにキスされ、はっきり言って凰成とのキスなんてもう慣れたもので

嫌だとかそんな感情はなくなった。

もはや挨拶代わり。そんなもん。


なんてったってもう5月。
こいつに捕まって、もう1ヶ月がたちました。


連休も明けて大分暖かくなった今日この頃……


「球技大会?そんなのあるの?」


明日はまさかの球技大会らしいです。


「はい。神楽限定なんで、体育の授業の延長戦のようなものですね。」


「神楽だけなの?
チームは?」


「主人と姫の組み合わせですね。
体育にはテストがありませんので、これで判断するのです。」


「へぇ、なるほど。
え、でも練習は?する時間ないじゃん!」


「……希依さん、姫というものは年間スケジュールも把握し、そのための時間は姫が作るものです。」


・・・え。


「恐らくこのクラス全員がそれなりの練習をすでに済ませているかと思います。」


・・・え。


「…吉良さんは運動神経もとてもよろしいので、練習はなくても恐らく大丈夫ですが
その……姫が主人の足を引っ張ることだけはしてはなりません。」


・・・無理だ。

私も運動神経はいい方だし球技も大好きだけど
……なんか、凰成の運動神経にはついていけない気がする。
こいつがどんな動きをするかわかんないもんな…


「今日の昼休みにやりゃなんとかなるだろ
今からでも遅くねぇよ」


「え、凰成付き合ってくれるの?」


「アホか。一人でやっても意味ねぇだろ」


そ、そっか……
でもよかったぁ…頑張ろ。



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