気まぐれ猫くんの手懐け方

で?あんたは?


***

「う、そでしょ…?」


猫くんに頼まれた飲み物を無事に買い、お弁当を持って屋上に向かった。

急いで屋上に続く階段を駆け上がり目の前のドアを開けると。


「すー…すー…」


壁に寄りかかってこてんと首を傾げながら

気持ちよさそうに寝息を立てる猫くんがいた。


「ちょ…本当に猫みたいなんだけど……」


時間はまだお昼。

天気は晴天。

普段の机で寝ているときとは違って、全身に太陽の光を浴びて。


「……」


私は、そんな猫くんの傍に近づいて膝を折った。


「…ほんっと~に気持ちよさそうに寝るね、猫くん」

「すー…すー…」


こうして黙って寝ていれば、こんなにも可愛いのに。

なんて、少女漫画か何かで男の子が言いそうな台詞が浮かんできてしまった。



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