湖都子のポエム8

恋を教えてくれたのは、あなたでした


初恋の人……
忘れられない思い出の一ページ

今思いだしても甘酸っぱい

でも初恋って実らないんだね
実らないから思い出は甘酸っぱいままなのかな?

恋を教えてくれたのは……
あなたでした
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帰り道、マルに家まで送ってもらった。大地を好きってことは、彩花にしか言ってなかった。なんで好きになったのかマルに聞かれて……入学式の恋に落ちた瞬間のことを話した。だけど、次に会った時に大地は覚えていなかったことを伝えた。

なんか、マルの様子がおかしい……

恥ずかしいのは、私のほうだよ。

「まじか……入学式桜のとこでこけてた……」
「周りにも人がいたから、マルも見てた?恥ずかしいな」
「それ、大地じゃない……」
「何……言ってんの?」
「桜の下で転んだ女の子に声をかけたんだ。大丈夫?って……その時笑った笑顔に……」
「ウソ……でも、見た目が違う……」
「入学式だから、スプレーで黒髪にしてたんだ。今はコンタクトだけど、あの時はメガネだった。サッカーやってたけど、水泳もやってて、塩素で茶髪になるんだよね。」
「本当に……?」
「鞄からメガネを出して、メガネをかけた……」
あ、あの時のメガネ……
「あのね……遅いかもしれないけど、聞いてくれる?初めて会った時からずっと好きでした。」
「俺も、あの時からずっと好きだった。俺から言いたかったな……俺の彼女になってください。」
恋を教えてくれたのは、あなたでした。





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