しまった、出鼻をくじかれた。

時間には間に合っていたけど遅めに到着した私たちの目の前では先輩たちゴージャスレンジャーに群がる女性が戦いの火ぶたをきっていたのだ。

「…二次会組か。」

舌打ち交じりの凛が呟いた通り、披露宴にはいなかった女性陣がここぞとばかりに群れを成して狩りに出ている。

その勢いたるや恐ろしいもので、取って食われるとはまさにあの事なのだと感心してしまった。

二次会は立食パーティ形式のようで抜け道もなさそう。

「先生…勝てる気がしません。」

「気持ちは分かる。」

これはダメだと悟った私に凜は発破をかけるのではなく寄り添ってくれた。

ありがとう、親友。

「でもレンジャーの宇宙決戦も見物よね。」

「ぷっ。確かに。」

あそこまで迫られている先輩を見たことがないからちょっと新鮮だった。

やきもきはするけど、多分ああいうゴリ押しタイプは好きじゃない気がしたから何とか平常心は保てそう。

ん?平常心てなんだ?

「ねえ、きみたち新婦側の子?」

ふいに声をかけられて振り向けば少しカジュアルな服装の男の人2人が立っていた。

この人たちも二次会組だ。

「俺たちも美月ちゃんの方なんだよ。結婚式どうだった?俺たちの上司泣いてなかった?」

「部長なんかお祝いの言葉考えるのに泣いたとか言っててさ。」

耳打ちするように顔を近づけた2人は挙式の写真を見せてくれと続けてきた。

確か部長さんは美月の両親への手紙の時に涙を拭っていたような気がする。

「最後の方は感動されてたようですよ。」

そう言って挙式と披露宴の写真を見せてあげたら2人は大喜びしていた。