支社長は取り扱い要注意!

美味しいオムライス

夕飯は一緒に食べると言う約束をした翌日のことである。

「さて、何を作ろうか…?」

冷蔵庫の前でわたしは考えていた。

約束をしたとは言え、支社長は何が食べたいのだろうか?

と言よりも、
「支社長の好き嫌いを聞いておくべきだったな…」

わたしは呟いた。

そうしたら、何を作るか簡単に決めることができたのに…。

今の今まではわたし1人だったから、その日に食べたいものをパパッと作って食べることができた。

でも、今日からは支社長も一緒だもんな…。

冷蔵庫のドアを開けて中身を見つめると、ドアを閉めた。

「簡単に、あれでいいか…」

これだったら嫌いな人はいないと思う。

「よし、作ろう!」

わたしは宣言すると、もう1度冷蔵庫のドアを開けた。
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