支社長は取り扱い要注意！

高畑まひると言う女-二ノ宮凱目線-

監視兼面倒を見ると言う目的のもとで、高畑まひると同居を始めてから今日で１４日目を迎えた。

時計が昼休みを迎えた頃、周りは食事をするためにオフィスを後にしていた。

彼女は…と言うと、カバンからハンカチに包んだ弁当箱を取り出しているところだった。

オフィスには誰も残っていない。

自分のデスクで、それも１人で弁当を食べることに、彼女は何も思っていないようだった。

俺はデスクから腰をあげると、昼食を取るためにオフィスを後にした。

食堂へ行くと、すでに多くの社員たちでにぎわっていた。

ここの食堂は値段が安いうえに味もよくて、メニューが豊富だ。

社員の半数以上の人間が利用しているし、打ち合わせなどできている外部の人間も利用できると言うのも、この食堂のいいところである。

今日の日替わりランチは生姜焼き定食か。

食券販売機で食券を購入すると、カウンターに食券を渡した。