由良先輩はふしだら
別れ


「もうほんっとうに楽しくて〜!」


「はいはい、それさっきも聞いた。これで50回目ぐらい。苦手なジェットコースターも克服できてプリクラまで撮れて、本当よかったね」


週末が開けた月曜日。
最初の授業から移動教室のため、栞と2人廊下を歩きながら、私はもう何度ついたかわからない幸福のため息をつく。


朝からずっと、私はこんな調子だ。


栞の顔を見ても『由良先輩』
先生が教室に入ってきても『由良先輩』


今は何を見てもそう呟ける自信しかない。


それくらい、最高に楽しいデートを過ごすことができたんだ。


小林先生の話も、ちゃんと話してくれて。


先輩の苦しみを少しでも拭うことができたのかはわからないけれど。


先輩の流してくれた涙や笑顔を思い出す限り、ちょっとでも力になれたと信じたい。


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