人間複製機
大成功
翌日、あたしは早い時間に登校して2人の机に昨日の写真を入れた。


こんな写真が入っていれば、弘樹はあたしに怯えて近づかなくなるだろう。


マナは写真の服装の事なんて忘れてしまうハズだ。


自分の席に戻ったところでいつもより随分早くナオとマナが並んで登校してきた。


マナがナオのことを気にかけて家まで呼びに行ったのかもしれない。


「おはようマキ。今日は早いね」


マナにそう言われてあたしは笑顔を返した。


「2人も早いじゃん」


「今日はねナオとマキに色々と話を聞こうと思って」


「話って?」


「あたしの知らないところで2人の関係になにかあるんじゃないかと思って」


マナの言葉にあたしはナオを見た。


「あたしは何もないって言ったんだけどね」


と、ナオは慌てた様子で言った。
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