人間複製機
黙らせるため
イライラとした気分のまま家に戻り、そのまま自室へと向かった。


弘樹はまだ懲りていないようだ。


あんな写真だけじゃダメだ。


今度は動画撮影をしてネットに公開してやる。


弘樹の人生そのものを崩壊させるんだ。


あたしはペンケースから弘樹の髪の毛を取り出した。


何かあった時のために取っておいたのだ。


一刻も早くあたしの前から消えてほしい。


そう思いながらあたしは複製機の中に弘樹の髪の毛を入れたのだった……。
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