狂愛社長に溺愛されてます

✱追求

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「元気?」



ある朝、会社に向かおうと歩いていると後ろから声をかけられる。



「……風詩」



声だけでなんとなくわかって、振り向いてみるとやっぱり予想通りの人物。



「久しぶりじゃない?」


「そう、だね」



あたしは思わずあたりをキョロキョロしてしまう。



「どうかした?」


「ううん」



社長室で風詩に告白されてからもう一ヶ月も経っていた。

その間、もちろん社長室に風詩は来れないから今日まで1度も会ってはいない。



「社長なら出張なんじゃなかった?」


「……うん」



風詩の言う通り、昨日から熱樹さんは出張に行っている。

でも、熱樹さんのことだ。
何をしかけているかなんてわからない。
どこかに見張りを付けている可能性だってあるんだ。

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