来週の日曜日に、桐哉さんにプレゼントすべく、私は仕事の休憩時間にも、茉祐とのランチタイムの時にも、そして残業から帰宅した深夜にも、あるものを編み続けていた。せっかくの楽しいお昼にろくにおしゃべりもできず、茉祐には申し訳なかったけれど、彼女も何事か秘密があるようだった。

「今ね、ある特ダネを追っているのよ。真実がわかったら結にも教えるから」

と、茉祐は、朝のワイドショーに出演して、マイク片手に芸能人のゴシップを追うリポーターのような深刻な顔をして言った。茉祐は社内一の情報通で、うわさ話が大好きだ。もちろん話題のドラマは欠かさず見て、ネット上の掲示板を深夜にサーフィンするのがある意味生きがいの一つになっているとかなんとか。聞くのはいいけれど、興奮しすぎて唾がとんでくるときもあるし、情報料と称してチョコレート好きな私がデスクに隠しているとっておきのおいしいスイーツまで要求するのは勘弁してほしい。そんなことを考えながら、私は桐哉さんのために心をこめてプレゼントを編んでいた。