彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)
6日目

《月曜日》 リフレッシュできたはずの週明け また一週間のはじまり

ゲーム三昧で過ごした週末も終わり、今日は月曜日。


「桃ちゃん、おはよー」

「あ、おつかれさまです、望亜奈さん」

「金曜日はありがとうね」

「いえ、おかげで夕飯代浮いちゃいました」

「なんかイマイチだったよねー。良かったのは年齢だけ。どっかに堂地主任みたいな素敵な人転がってないかなぁ」


いや。
堂地主任がその辺に転がってたら迷惑です。
怖くてその辺歩くのも油断ならないなんて。


「あの、望亜奈さん。どのへんが素敵だと思うんですか?」

「えーまず顔でしょう?あと、あの丁寧な話し方もいいし、冷たい感じもまたいいよねー♪」

「ハァ……」


望亜奈さんって冷たい感じがいいってMなんでしょうか。

顔がいいって言うのは、まぁ認めます。初めて配属された時、素敵な人だなって一瞬でも思った自分がいますから。

でも、あの冷静沈着っていうのか、あの態度はどうも人っぽくないと思うんですよ。

だからすごく苦手で。


「あ、でも別に付き合いたいとか思ってないから」

「へ?そうなんですか?」

「うん、観賞用よ観賞用。付き合うのはやっぱり優しい人がいいもん」


ですよね……。
私もそう思います。


「だから、また合コン参加してね」

「ぇ。」

「今度はもう少し若いの探しておくからね」

「……」


望亜奈さん主催の合コンからは逃げられそうにありません。


「天ヶ瀬さん」

「あ、はい」


って振り向いたところには、その噂の堂地主任。
気づけばすでに望亜奈さんはいなくて。

まさか今の話聞かれてないよね?
< 26 / 439 >

この作品をシェア

pagetop