過保護なドクターととろ甘同居
Chapter8



宮城さんの無茶なお願いに、私は頭を悩ませていた。

探りを入れてみてなんて簡単に言うけど、いきなり聞くわけにもいかないし、どうやって情報を得ればいいのだろう。

得策も見つからないまま、週末を迎え、今日は日曜日。

お昼近くの時間となり、買い物にでも行こうかと部屋を出た。

冷蔵庫の中を見て、今晩は何を作ろうか決めようとキッチンへと向かう。


先生は、今日も病院に出ているのだろうか……?

たまには、夕飯を一緒にどうかと誘ってみてもいいのかな。

それで、さり気なく何か聞き出してみるとか……。


そんな案を考えていた時、正面突き当たりのドアが開いた。

奥からスーツ姿の先生が現れて、不意打ちな登場に思わず足がビクリと止まってしまった。

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