同居相手はまさかの!?
第0話二人の出会い〜大学編
カタカタカタ


カチ


ゴーンゴーン

定時を知らせる時計の音が鳴った。


「…よし、終わったー!課長、私上がりますね。」



「ああ、いつもありがとう。小野田さんのおかげで助かったよ。」


「いえ、お先に失礼致します。」


コッコッコッ


ヒールの音が、今日も床に響き渡る。


「すごいよねー小野田さん。あの書類、もう全部打ち終えたんでしょ?」


「さすが、茉莉さん…。」

「尊敬するわ…。」


「さすが、ネクストヒュージョンのキャリアウーマン…。」


オフィスで、女子社員が今日も口々にあたしの話をしている。



あたしは、そんな彼女達の噂話に耳を傾けた。



(…当然。時間厳守があたしのモットーだもの。)



女子社員が毎度毎度あたしの噂をするから、


最近はあたしも少し鼻が高くなった。



< 1 / 504 >

この作品をシェア

pagetop