同居相手はまさかの!?
第3話BAR《King&Queen》
マンションから出た後、あたしはキャリーケースを持ちボーッとして歩いていた。

涙は出なくなったものの…どこに行くか迷っていた。


「スッキリしたものの…。これからどうしよう…。はあ…」


親に頼る…?

いやいや、散々同棲するの反対されて無理やり押し切って同棲したのに今更頼れないし…。


それにもし相談なんてしたら…。


《だから、同棲なんて反対って言ったでしょ!》


こうなるだろうしな…。


やめよ…。やめよ…。


だとしたら…葵?


いや、確か今日まで出張って言ってたしな…。


それに葵に相談なんてしたら…。


《は!何それ!おもしろそ〜!修羅場!?良いじゃん!一緒に行くからこの際殴り合いまで行こ〜!》


葵は元ヤンだから、すぐ殴らそうとする。

…うん。


葵ならやりかねない…。



それにすぐに面白がる…。 


それに巻き込めないしね…。


「はあ…。参ったなどうしよ…ってうん?あれ?ここどこ?」


…考え事をして歩いていたら、いつのまにか道に迷ってしまっていた。


「え〜!どこ〜ここ〜!…ん?」


その時、遠くの方で明るい電気が見えた。


「あ、もしかして家!?そうだ!この際、ここの人に聞こう!」


そしてあたしはその電気の近くまで歩いてみた。


その時、プレートらしきものが見えた。


「何何…?BAR【KingQueen】?」


そう書かれていた。


「え!ここBARなんだ!知らなかった…。おしゃれだな。」


そこはこじんまりとした洋画風の家で出来た隠れ家?のBARだった。



「BARか…。」


気になるな…。入ろっかなーこの際…。


いいやヤケ酒しちゃえ!


そう決めたあたしは、そのBARの中に入った。





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