皆にはナイショ♡

卒業式当夜

仕事も終わり、自分の机周りを片付けてさぁ帰ろうと薄手のコートと鞄を持った所で教頭に声を掛けられる。


「青井先生、昼間の卒業式の校門の件で保護者からご意見が来てますからね。週明けにお話します。」

苦笑しながら告げて来る教頭も実は若かりし頃に教え子と卒業後に結婚した人。
今日の俺の件もまぁ、やむ無しと言うか自分が言うのはなという雰囲気があった。

「はい、分かりました。週明けにきちんと話を聞きますので本日はお先に失礼します。」


そう言って職員室を後にし、職員用駐車場で自分の車をエントリジェンスキーで開ける。


車に乗り込み後部座席にスマホを取ったあと鞄とコートを放り投げる。


メッセージアプリを確認すると、和葉は秋山と副田に捕まりファミレスで尋問を受けてるようだ。


電話を掛けると直ぐに出た。


『和葉、仕事終わったから今から迎えにいくがまだファミレスで話してるのか?』


そう聞くと


『そうなの、涼くんと約束してたから帰りたかったのに。』

そうちょっとげんなりした声で答えたので

『今からファミレスに迎えに行くから待ってろ。5分で着く。』
『分かった!』


返事を聞いて直ぐに切り、車のエンジンをかけて運転する。


今日はホテルのレストランでのディナーを予約してる。
帰れなかった時を考えて着替えの服と靴とバックを持ってきてる。
それらは俺からの卒業祝いだ。


ホテルの美容院に軽いヘアメイクも頼んでるので急ぐ必要がある。


ファミレスに着くと秋山や副田と一緒に和葉が外で待っていた。

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