冷愛冷涙-Reiai Reirui-
電話
「あの……ここは…」


「俺の家」


2LDKの普通の家。


6階建てのマンションの5階。


リビングにはロフトもあった。


「……」


何の危機感も持たずに、言われるがままここに来たけど…。


普通に考えてマズイよね……。


「ご家族は…」


「独り暮らし」


名前も知らない男の人の家に上がり込んでよかったんだろうか。


でも……。


何となく彼はいい人なんじゃないかなって、どこかで感じた。
< 53 / 672 >

この作品をシェア

pagetop