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「秘書課、鹿島佐織(かしまさおり)さん。
 十一月一日付けで、あなたを新社長の秘書、兼通訳として、任命します」


 日和のいい毎日が続いていた十月下旬。

 秘書課の朝礼が終わるやいなや、私は人事部へと呼び出された。


「任命、ありがとうございます」


 穏やかなオーラを持つ人事部部長のデスクの前で、引きつった笑顔を携え、異動通達の書面を受け取った。