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 衝撃のあまり、まともに言葉を紡げず、特に悪びれることもしなかった社長とともに、ゆらりゆらりと高級感あふれるシートに揺られること十数分。

 なんの迷いもなく停められた車から、先に降りる美麗な横顔。

 隣からなくなった気配に、ふと過る寂しさはどこから来る感情なのか。

 それを見つける前に、私側のドアが開かれた。


「ほら、行くぞ」


 外から私に差しのべられる、節ばった指の綺麗な掌。

 とても自然な所作に流されるように、私の左手が吸い寄せられる。

 そこにいるだけで眼福な見目を見上げる視界に、キラキラとした華が舞った。


 本当に勘違いをしてしまいそうだ。

 こんなに丁重に私を扱う日本人に、出会ったことがないから、まるで自分がこのハイレベル男子の特別な人にでもなった気分だ。