素人な私と冴えない俺
罰ゲーム
私、桜川絢音(さくらがわ あやね)は4月に高校に入学した。そして2ヶ月くらいたち、学校や友人関係も慣れてきた頃事件は起こった。
それはある日の放課後・・・
「おーい!絢音〜〜!」
話しかけてきたのは高校に進学してから初めてできた友達のサヤカ。
「何?また数学?」
放課後になるとサヤカは毎日は私に数学を習いに来る。
私は中学の時は別に成績もまあまあで人に勉強を教えられるような人ではなかったが、高校に進学したと同時になぜか勉学への意識が急激に高まった。
「違うよ〜今日は学校1の顔面偏差値をお持ちの絢音さんとゲームしに来ました!」
それを大きな声で言うなよ〜
そう、今彼女が言った通り私は学校1の美少女である。自分で言うのもなんだが、毎年ホワイトデーになると同じ学年だけではなく他の学年の男子からもほぼ全員から貰える、もちろんバレンタインデーは誰にも渡していない。そして都心に買い物に行けばスカウトされるのは当たり前。まあ全部断ってるけど。
こんなことが日常的に起これば自分が美少女だと認めざるを得なかった。
「で、ゲームって何?」
「ただの人生ゲームだよw」
ん?なんかこのニヤつき裏がありそうだな
「サヤカ何か変なこと考えてるでしょ」
「えっ?!べ、別に〜〜」
うっわ、わかりやす〜
「とにかくやろうよ!人生ゲーム!」
「まあ、いいよ」
そして2人の人生ゲームが始まった
すると突然サヤカが提案しはじめた。
「あのさ、負けたら罰ゲームで2週間男子と付き合うってのやらない?」
「絶対やだ」
「へー逃げるんだ〜〜成績優秀で超絶美少女の絢音さん逃げるんだ〜〜」
何よ!なんかムカつく!まあいいわ、小さい頃からゲームなんかに一度も負けたことなんかないし、しかも今日のネット占いでは1位なんだから!負けるわけがないわ!この勝負乗った!
「いいわよ!じゃあ私が勝ったらサヤカは3週間よ!」
そして謎の罰ゲームをかけたゲームが始まった。
30分後・・・
「やった!!!絢音の負け!」
「な、なんで私が負けるのよォォォォォォおお!!」
でも恋愛に全く興味がないわけでもなかったから、ちょうどいい機会になったかもしれない、、そうポジティブに考えるのよ!
「じゃあ、今から人生ゲームのルーレットを回して針が指している方向に1番近い人と2週間付き合ってもらいまーす」
はぁとうとうきたか、、この時が、、2週間といえども彼氏なんだからカッコいい人がいいな
「じゃあいくわよ」
たのむ、たのむ、たのむ、、、
「止まったわよ!指してる方向にいるのは〜〜、、、...」
まさか?!
「うっわ、マジ最悪じゃん。クラス1いや学年1冴えない小林じゃん、」
う、う、う、嘘でしょォォォォォォ!
「アイツと2週間付き合うくらいだったら死んだ方がマシよ!」
「約束は守ってよね!でも小林君ビックリするよ!だって学年1の美少女と付き合えるんだから!まあ期限付きだけどね」
恋愛未経験なのに最初の彼氏がアイツだなんて最悪、、、、
こうして桜川絢音は恋愛の第一歩を無理やり踏まされたのであった。

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