腹黒王子に溺愛されてます
同居!?
「ママ、なんて言った?」

『だーかーらー、パパの転勤にママ一緒に行くの♪』

「どれくらい?」

『2年くらい?パパ、ママがいないと何も出来ないでしょ?だから着いていくの。美優は学校楽しいだろうし何でも出来るから、このお家でお留守番(笑)』

「えぇーーー!2年!?」

『あっ!でも大丈夫。美優1人じゃないから。』

「どういうこと?」

『パパのお友達のお子さんと一緒に住むことになったから』

「えぇーーー!」

『その子も1人になるし、家事出来ないみたいだから。ちなみにママ達は今から出発しまーす』

「急過ぎでしょ(泣)」
(娘置いてくってどんだけラブラブなのよ)

『明日、朝来るからね。その子瑠架って名前よ』

(瑠架ちゃんかー、可愛い名前。仲良くなれるかな?)

『じゃあ、行ってきまーす』

「もう行くの?早いよー(泣)」

『飛行機の時間があるからね。泣かなくてもお土産買って送るから』

「お土産はほしいけど…まぁいいや。いってらっしゃい」

『行ってきまーす』
『知らない人が来たら玄関開けちゃダメだぞ』

「はいはい。気をつけてね♪」

こんな可哀想なわたしの名前は、桜井美優 鈴宮学園に通う高校2年生。突然だけど今日から1人暮らし!でも明日からは瑠架ちゃんって子と2人暮らしか(笑)
ちょっと楽しみになってきた。

明日が楽しみだなー。

そんな楽しみな気持ちが崩れるのはもうすぐだった。





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