溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
あとがき
お付き合いくださいました皆さま、ありがとうございました。


この作品、実は今までで最高に難産でして、改稿する前の雑な下地の原稿を作るのに覚えているだけで4回書き直しました。

何度書き直しても納得できずいつもならやめるのですが、大成をどうしても書きたくて、彼の設定以外をほぼ全部捨てて丸ごと書き直し、やっとここまで来ました。

大変だった……。

ですが、おひとりでもお楽しみいただけたならうれしいです。


澪が言っておりましたが、世の中にはあきらめないといけないことがいっぱいです。

私もそりゃあもういっぱいあきらめてきました。
闘って挫折。これの繰り返し。

どうにもならないことも多いけど、とりあえず自分の信念を叫んでみたっていいと思うんです。

もちろん、ひとりよがりのわがままはよくありませんが、自分の人生に関することは特に。
誰かにこうしなさいと指示されたからって、それが意に反するのならあらがってみたっていい。

結局、責任を取るのは自分です。

自分で決めたことなら、たとえ失敗したとしても満足感があるんですよね。
おまけに、他人に誘導された時より頑張れる。
人生を切り開くってそういうことなのかな?と思います。


大成は澪に出会ってようやく叫ぶ権利があることに気がつきました。
澪は澪で、あきらめていたピアノを、大成のおかげで取り戻すことができました。


あきらめるのはまだ早い。

私も叫びつつ頑張ろうと思います。


2017.10.06  佐倉伊織
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