契約の彼女と彼の事情

13話

流石に、豪邸、キッチンも広くて使い勝手がいい。

いきなり調理を命じられたのにもかかわらず、
心は浮足立っていた。

訪問着で料理をすんでないよと、おばあ様に、
普段用の着物を貸してもらい、着替える。

さばを煮付けにして、それだけでは足りないので、
予定されていた、きんぴらごぼうを作る。

後、お味噌汁、具は何がいいかなと冷蔵庫を見る、

普段おばあ様が料理をしてるだけあって、
冷蔵庫の中な充実しており、豆腐やネギなど次々見つかった。

冷凍庫の中は、少量のお肉などで、
冷凍食品などはなく、食生活が伺える。

修一郎さんはびっくりしてたようだが、
節約生活をしていたのだ、手料理は当然である。

外食など、ほとんどした事がない。

慣れた手つきで調理し、ふんふんと鼻歌を歌う。

はっとなって、周りを見渡すも、おばあ様はいず、ほっとする。

流石に、初めて訪れたお宅で、鼻歌はまずい。

ぐつぐつと煮える音に、落し蓋を少し上げて見ながら、
味を確認する。

我ながら上出来!

当初の目的はすっかり忘れ去られ、料理を楽しんだのだった。
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