天神学園の奇妙な案件
再来
「897…898…899…」

晩秋だというのに、上半身裸、汗びっしょりで。

龍一郎は自室で拳立て伏せをする。

拓斗と約束した通りの1000回だ。

腹筋と背筋は既に終わったので、これが終わったら突きと蹴りの打ち込みも待っている。

思った以上にきつい。

これを毎日やるのかと思うと気が滅入るが、同時にかなりの稽古になると思う。

『基礎練習とは何とも地味だが…まぁ基本こそ最強というのは頷けなくもない』

呟く禿鷲。

「おぅっ…」

荒い息をしながら、龍一郎も頷いた。

「何れはタイムスリップの黒幕ともやり合わなきゃならねぇんだ…強くなっとくに越した事はねぇ…」

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