天神学園の奇妙な案件
唯一つ
意味深な予告を残し、ルカは自身の時代へと帰っていった。

「くっそ、あいつ。やっぱ負けたの根に持ってたんだな」

掌に拳を打ち付ける龍一郎。

「…でも…そういう感じには見えなかった…自分の行動にも間違いがあったのかって考え直しているみたいだったし」

小首を傾げるルナ。

「アイツが時間操作する直前の狡賢そうな笑み見ただろ?絶対何か企んでんだよ、アンニャロ!」

ティーダが怒り心頭といった様子で言う。

「だけど…」

すずが溜息をついた。

「私達の中で、時間操作ができる人はいないの。今は静観するしかないの…」

彼女の言葉に、一味の全員も溜息をつく。

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