政略結婚はせつない恋の予感⁉︎

副社長室の前室に戻ると、小さな方のデスクの上にファイルが置いてあった。

手に取ると、一枚目は今日やるべき仕事内容が記されてあったが、二枚目以降は業務全般のマニュアルだった。パラパラ…とめくりながら読み進めると、どうやら本来ならグループ秘書に回す業務のようだ。

……これなら、もうグループ秘書に副社長関連の仕事を振ることもなくなるはず。水野さんの負担が軽減できそうだ。

さらに、パラパラ…とめくっていくと、

……なにかしら、これ?
「プライベートルームの整備」?

まぁ、島村さんが帰ってきたら、訊いてみよう。


……それにしても。

『……この先、あんたがおれのなにを見たって、絶対に婚約破棄させねえからな』
って、どういう意味だろう?

結局、大橋さんと抱き合ってたことについては、なにも言わなかった。
やっぱり、彼女は副社長のオンナだったのかな?

たぶん「政略結婚」だから……
女性関係には口を出させない、好きにさせてもらう、っていうことだろう。


……きっと、そうに違いない。

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