意地悪上司は私に夢中!?
いつのまにか外は明るくなり、鳥のさえずりが聞こえている。

気づけばもう遅刻しかねない時間。

「あー…結局し損ねた」

この状況でガックリしながらコーヒーを飲んでいる呑気な永瀬さんに苛立つ。

「そんなこと言ってる場合じゃないですよ!
私着替えるのに家に戻らなきゃいけないんですから!」

徹夜で書類を作っていた永瀬さんと、心配で一睡もできずに過ごした私。

当然ながら目を閉じたらそのまま2人とも爆睡してしまったらしい。


「今日は車で送ってやるから、帰ったらすぐ着替えて来いよ」

「助かります!」

「3分しか待たねえからな」

「3分で何ができるっていうんですか!」

昨夜の甘い言葉はどこへやら、やっぱり永瀬さんの『好きな子をいじめる』癖は直らないらしい。




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