イケメン部 〜第2巻〜

其ノ弍

御影と旅行を交わしたのはいいがーーー



「海空、車の手配は任せろ」


「えぇっ!?」



彼氏らしい事をしたい、という御影の姿は生き生きとしているいっぽう、この先どうなるのかが不安で仕方がない澪和はあまり気分が乗らなかった。



最近は澪和の教室に御影がよく顔を出すようになった。

嬉しい事なのだがーーー



「御影先輩っ、クッキー焼いたんです!よかったら食べてください♡」


「御影先輩っ、好きです!」



御影は澪和のクラスに到達するまでに何人もの一年女子に取り囲まれるのだった。

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