「お前も、まぁ、毎日毎日大変だよな」

パチパチと室内に響く無機質音。

「俺としては、一緒にいられる時間が長いから嬉しいけど」

かつん、それまで滑らかに鳴っていたキーの音がズレた。
そこに『彼』はちゃっかりとつけ込んでいく。



「那奈、こっち向けよ」


「ねぇ?少し黙っててくれない?書類が溜まってるのよ」



私のデスクへ斜めに腰を掛けるのは…。


「そろそろ相手にして欲しいんだけど?」

「神威…お願いだから大人しくしてて?」


黒髪に眼鏡の一見インテリな…。

私の【パソコン】でした。



バリキャリ女子
糸川那奈(いとかわなな)
×
那奈の愛用のパソコン?
神威(かむい)


「相手にしてくんねーと、データ保存してやらねぇよ?」


愛着が湧いた方が仕事も捗るだろうと、名付けたのが悪かったのか…。


「なーな。愛してっぞ?」


そんな事を言い出すようになって…。

シカトし続けたら…何時の間にか、姿が具現化してました。

◆◇◆◇

感想ノートコメントありがとうございます!
しまにゃさま

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