昨夜のあの状況だ。
今朝の私は昨夜と同じ服だし、覚悟はしてたけど、出勤後、私は木山先生から吊し上げにあった。
たまたまその場に居合わせて、巻き込まれる形になった雫さんにも、あの後のことのご報告をしなければならなくなった。


もちろん、細かいことは全部私の胸の中だけに留める。
だけど、からかいながらも木山先生が心配してくれてたことはわかる。
私は二人に心配をかけないように、聞きたいことは全部聞けたことを話し、私も納得したことを伝えた。


一色先生の眼鏡の理由は、私が話していいことじゃない。
私が終始触れずにいたから、大人の二人は察してくれたんだろう。
そこはツッコまずにいてくれた。


でも、大丈夫。
彼が眼鏡を外してくれる日が来るように、私が頑張る。
私のお節介かもしれないけれど、一色先生がずっと顔を隠したままじゃ、寂しい。


とは言え……。
ものすごく大きな一歩で近付けたようには思うものの、私は一色先生の彼女になれたわけじゃない。
報告した時、最後にその一言をつけ加えたら、二人にはすごく微妙な顔をされてしまった。


『また食事のセッティングしてやろうか?』と、ある意味親身でありながら、結構楽しんでるのがわかる口調で木山先生に言われて、『私、一色先生の胃袋掴んでるから、全然平気です!』と、ムキになって言い返した、その時。


私は、『これだ!』と奮い立った。