剣道☆ガール!
入学式から3日間がたっている。
私のクラス、1-2。
元々同じ中学校だった愛菜とは喋るけど、
そこまで仲が良いわけでもない。
そして愛菜以外、知っている人はいない。
つまり、私はクラスにうちとけていない。
このままでは2週間後の修学旅行を想像するだけで恐ろしくゾッとする。
よし、頑張ってみるか。

「ーーーーーー気をつけ、礼、ありがとうございました」
朝のホームルームが終わった瞬間、私はまず座った。周りを見渡す。愛菜は案の定仲の良くなった子と喋っている。
隣を見るとパッツンの髪の長い女の子が目にとまった。私はその子を少し見つめ、おもいきって話しかけてみた。チラッと座席の名前を見てから、
「優花ちゃんやっけ?」川田優花は突然話しかけられ、少し驚いた様子でこっちに顔を向けた。肌は白く、丸い目に長いまつ毛、整った鼻、、、可愛い。
「うん…そう。えっとー…凛子ちゃんだっけ?」声も透き通ってて可愛い。…仲良くなりたい。
「That's light!!!優花ちゃんはどこ中学校なん?」
「滝中やで。」
「滝中か!私は川中!優花ちゃんは部活とかって決まってたりするん?」
「それがまだやねん~。」ニコっと笑って優花ちゃんが言う。
「お、私も私も!
ほんならさ、放課後、バスケ部一緒に見に行かへん?ちなみにもう一人あかねって子もついてくるねんけど。」
「行く!いいの?」
「よしゃきた!じゃあ決まりで! 
そういえばさ、担任の谷本先生ってーーーーー」こうして私達はチャイムが鳴るまで話し続けた。まぁどっちかって言うと私が一方的に話してたんだけど。
でも私の話に笑ってくれる優花ちゃんの笑顔が嬉しかった。
「キーンコーンカーンコーン」
私は次の授業が始まってからもしばらく友達ができた嬉しさにひたっていた。
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