完璧幼馴染の仮面が崩れるとき


「最悪...。」


シャワーから上がると、ひょこっと起き上がった茉莉花。



「お、おはよ...」


なんて微妙な反応...。


まぁそりゃそーだよな。だって散々言いたいこと言って、やりたいことやったし...俺。


「昨日は悪かった。
あと、スーツとか着替えとかマジで助かった
ありがとな」



俺がそういうと、俺の目は見ず「全然」と答えた茉莉花。


はぁ~


もう、俺の気持ちなんてバレバレだよな?
その上にあんなキスしたし...



言い逃れなんてできる状況でもないし、言い逃れしたらしたで俺は最低男のレッテル貼られるな


なんて髪の毛をセットしながら考える。
鏡越しに見える茉莉花の携帯を見る姿。
今日もなかなかの色気と可愛さ。



俺、よくあんなキス、茉莉花に出来たな。
なのに、あんま鮮明に覚えてねぇのがすごい残念。


ぼちぼち準備が終わってもう部屋を出る時間になった。







そろそろか...。この関係ハッキリさせんのも。



俺はもう何年間も言えなかった自分の気持ちを言うことを決断した。






「茉莉花...


東京帰ったら、大事な話がある。

また連絡するな。ほんと昨日はありがと。」





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