Miss you・・・
彼女の存在
「秀吉さんって料理上手なんだね!」と明が感心して言うと、「独身生活長いからな。おまえも料理できるようになったほうがいいぞ」と蘇我さんは言って、大きな手で明の髪をクシャクシャとした。

あの武骨で大きな手から、あんなに繊細な味が生み出されたのか。
と思ったら、私は素直に感激した。
確かに、料理上手な男性はモテる。
そのうち明にも料理を教えようと、私は密かに心に決めた。

ごはんを食べ終えた私に、蘇我さんは風呂に入れと命じた。
食器の後片付けをすると言ったら、そんなの機械がやると一蹴された。
どうやらこの家には、食器洗い機があるようだ。
当然というか、この家には似合ってるものだけど。
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